ツシマヤマネコの保護(厳原・上対馬)について(対馬野生生物保護センターのHPから転載:一部編集:画像も)
2009年12月28日(月)に対馬市厳原町小浦において、ツシマヤマネコを保護したとの連絡があり、対馬野生生物保護センター(以下、「センター」といいます。)に保護・収容しました。
また、2009年1月2日(土)に対馬市上対馬町河内において、ツシマヤマネコを保護したとの連絡があり、センターに保護・収容しましたのでお知らせします。
Ⅱ.厳原で保護された個体について
1.保護の経緯
12月28日(月)14時30分頃に厳原町小浦において、ツシマヤマネコを保護したとの情報が地域住民から対馬市役所を通じてセンターに連絡があり、その後、対馬市職員が保護し同日17時頃センターに収容した。
2.個体の情報
(1)性別 オス
(2)年齢 亜成獣(平成21年春生まれ)
(3)体重 1,130g
(4)個体の状況 外傷はなく、痩せている
(5)FIV、FeLV検査 共に陰性
(FIV:ネコ免疫不全ウイルス、FeLV:ネコ白血病ウイルス)
3.今後の予定
ツシマヤマネコの下島における生体の保護は、数十年(少なくとも25年以上)ぶ
りとなる。
今回保護収容されたツシマヤマネコについては、保護時にはやや衰弱していたが、
治療・看護の結果1月4日までに状態は安定し、体重も1330g(1月2日計測)まで増加した。FIV/FeLV簡易検査の結果は陰性であったが、その他の感染症の有無は1月4日以降に調査する予定である。
下島では、痕跡調査を継続してきたが、これまで、ツシマヤマネコの生息情報は非常に限られており、下島における生息状況は依然として厳しい状況であると推測されている。
今回の個体の取扱いについては、専門家の意見を踏まえて、検討する予定である。また、保護された地点周辺については重点的に痕跡調査を行う予定である。
*下島においては、ヤマネコのものと思われる糞等の痕跡は、1990年代まで確認されていたが、平成17年度公表の生息状況調査では、確実な生息情報を得ることができなかった。2007年3月に下島において自動撮影カメラ調査によって1984年以来23年ぶりに確実な生息が確認されてからの確実なヤマネコの生息情報は表の通りとなっている。
2010/10/13 福岡市動物園へ移動 2013年から2021年まで繁殖に成功している。
2021年妃との交尾の様子
https://youtu.be/5_dFKzq7xnU
No.39もも 2013/4/19 No.62♂(死亡)、No.63♀(死亡) 2014/4/11 No.64♀(死亡)、No.65♀まゆ、No.66♀めい 2015/4/13 No.71♂むー、No.72 ♀マミ、No.73♀ナミ
No.74←Fs-71♀妃 2017/4/27 No.81♀結、No.82不明(死亡)2018/5/4 No.85♂あおば、No.87♀ゆり 2019/4/15 No.88♂コウ、No.89 ♀レイラ、No.90♀(死亡)