No.53←Cft-17 つつじ

対馬野生生物保護センターのHPから転載したものに一部追加(画像も)

<概要>
 2002年8月23日に対馬・田の浜地区で琉球大が調査のために捕獲したツシマヤマネコのメスが、FIVに感染していることが判明したのでお知らせします。1996年、2000年に引き続き3頭目ですが、メス個体の感染例は初めてのことです。
 なお、環境省では、この事態を受け、従来より行っているツシマヤマネコ保護増殖事業と併せ、FIV対策に係る事業を今年度より行うこととしております。(事業の詳細は、今後検討します)

<詳細>
1.発見の経緯
 環境省では、ツシマヤマネコ保護増殖事業の一環として、電波発信機を用いた行動圏把握調査を行っているが、8月23~25日、上県町において、ツシマヤマネコに発信機を装着するため3頭を捕獲し、それらの個体の血液検査を行ったところ、そのうちの1頭(メス)がFIV(猫免疫不全ウィルス)に感染していたことが判明した。
 当該個体は、発信機装着後、行動圏把握のため一旦放逐されていたが、再捕獲のうえ対馬野生生物保護センターにおいて飼育する予定である。

2.猫免疫不全ウィルス(FIV)とは
 感染後、数ヶ月から数年間(ウィルスキャリア期)は無症状で過ごし、発症すれば、慢性的な呼吸器疾患、消化器疾患、皮膚疾患など様々な疾患が原因となって死亡するが、発症しないまま寿命を迎える場合もある。FIVは、咬み傷により感染し、交尾や出産等通常の接触で感染する可能性は極めて低いとされている。現在のところ治療法はなく、予防法も感染しているネコとの接触を避ける以外にない。
 なお、現在センターで保護しているFIV陽性の2頭のツシマヤマネコは、現時点では発症していない。

8月23日に上県町田の浜において、行動圏調査のために捕獲したものの、FIVに感染していることが判明していたツシマヤマネコを、22日に再捕獲しました。

二代目公開個体としてのリリース(対馬野生生物保護センターのHPから転載)

<概要>
 対馬野生生物保護センターでは、一般公開してきたツシマヤマネコ「つしまる」が体調を崩したことに伴い1月31日から一般公開を見合わせていましたが、3月8日(木)から、新しいツシマヤマネコによる一般公開を再開します。また、再開に併せ、一般公開するツシマヤマネコの愛称を募集します。

1.一般公開の再開
 先に公表しましたツシマヤマネコの一般公開個体の交代について、公開の準備が整いましたので、3月8日(木)より再開する予定です。

2.新しい公開するツシマヤマネコ
 交代するツシマヤマネコは、平成14年9月23日に調査のため捕獲した推定7歳以上のメス成獣です。今まで一般公開してきた「つしまる」と同様に、捕獲した時の検査でFIV(ネコ免疫不全ウイルス)に感染していることが確認されたため、センターに収容し飼育していたものです。

3.新しい個体の愛称の募集
 センターでは3月8日より新しく一般公開するツシマヤマネコの愛称を募集します。応募参加資格は、センターに来館し公開しているツシマヤマネコを見ていただいた方のみとし、備え付けの応募用紙に記載し投稿していただきます。なお、募集期間は一般公開を再開する3月8日(木)から5月6日(日)までとします。

3月8日から公開を再開したツシマヤマネコのメスの名前を来館者より募集し、「つつじ」に決まりましたので、お知らせします。

名前の募集期間:平成19年3月8日~5月6日
決定した名前:つつじ
決定した理由:対馬市の花「ゲンカイツツジ」が満開の頃に公開されたこと、かつ、親しみやすく、かわいらしい名前であること。
応募総数:335件
募集期間中の来館者人数:2,741名

決定した名前「つつじ」には4名の応募をいただきました。

公開の中止

<概要>
 対馬野生生物保護センターで一般公開してきたツシマヤマネコ「つつじ」につきまして、公開から引退することになりました。6月9日(月)から、新しいツシマヤマネコによる一般公開を再開します。また、再開に併せ、一般公開するツシマヤマネコの愛称を募集します。

1.一般公開個体の交代
 現在対馬野生生物保護センター(以下、センター、といいます。)で公開中のツシマヤマネコ「つつじ」について、高齢のため歩き方に変調がみられ、一時的に体調を崩す等の状況が確認されました。「つつじ」は公開個体から引退させ、今後経過を慎重に観察していきます。そして、新たな個体を一般公開いたします。

2.一般公開の一時中止
 「つつじ」の引退に伴い、新しい公開個体が公開ケージに慣れるまでの間、センターにおけるツシマヤマネコの一般公開を一時的に中止させていただきます。中止期間は6月2日~6月9日までの1週間を予定していますが、個体の状態によって延長することも考えられます。

2007年3月から2008年6月まで対馬野生生物保護センターで一般公開されていたツシマヤマネコ(愛称「つつじ」)が2009年7月16日朝死亡しました。

「つつじ」は2002年に琉球大学が調査のために捕獲した個体で、検査の結果FIV(ネコ免疫不全ウイルス)の感染が確認されたため、センターに収容して飼育していました。2006年3月から初代公開ヤマネコ「つしまる」のあとを引き継ぎ一般公開していましたが、2006年6月、老衰のため非公開の飼育等に移動しました。

飼育員が「つつじ」が死んでいるのを発見したときには、すでに死後硬直していたたけ、15日夜から16日早朝の間に死亡したものと推測されます。15日の夕方までは餌もよく食べ、特に異常は認められていませんでした。

死因については東京大学に診断を依頼しています。それと共にFIVの影響について確認する予定です。

「つつじ」はメスにしては体格も大きく、一般公開中は物怖じしないおっとりとした性格と優しい表情で来館者に親しまれていました。

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Author: ねこりん